強制通用力とは、法律が貨幣に対して付与する、決済の最終手段として認められる効力のことである。
強制通用力をもった貨幣のことを法定通貨という。
それ自体に決済手段をもたず、預金通貨の移転を指示する (ex. デビットカード)
非接触型 IC 方式は、NFC, Felica, RFID などの IC チップをカードやスマートフォンに内蔵し、店舗の端末と近距離無線通信を行い決済する方式である。
QR コード・バーコード決済では、QR コードやバーコードを用いて決済する方式である。 他の決済手段と比べて導入コストが安く、クレジットカードの導入が難しい個人経営店でも加盟しやすい。
一方で、通信障害やスマートフォンの電池切れにより使用できなくなる。 また、かざすだけでよい非接触型 IC 方式と比べ、利用者側の手間は多い。
QR コード・バーコード決済は更に下記の 2 つに分類できる。
スマートフォンのカメラで店舗側が提示する QR コードを読み取り、支払額を入力後、店員の確認を経て決済する方式。
店舗側がコードリーダーで利用者が提示するアプリ内の QR コードを読み取る方式。 店舗側の決手間は少ないが、コード決済システムと連携するレジシステムが必要となり、導入コストは高い。
クレジットカードは、契約者の氏名, カード番号 (PAN = Primary Account Number) などが記録・記載されたカードである。 クレジットカード決済は、契約者の信用 (クレジット) により後払いができる。
利用者が加盟販売店でカードを使用すると、カード発行会社 (イシュアー, issuer) → 加盟店管理会社 (アクワイアラー, acquirer) → 加盟販売店の流れで代金が一括立替払いされる。 その後にカード発行会社は利用者に代金をまとめて請求する。
暗号通貨とは、暗号理論を用いて取引の安全性を確保し、その通貨の発行を統制する電子マネーである。
無担保の暗号通貨は価値の裏付けがないため、通貨自体の価格は安定しない。 貴金属などのコモディティや法定通貨などを担保としてその価値を裏付ける暗号通貨をステーブルコイン (stable coin) という。
CBDC (Central Bank Digital Currency, 中央銀行発行デジタル通貨) とは、中央銀行が管理する、政府や金融当局または法律によって法定通貨として認められた電子マネーのことである。