長いPCゲーマー歴をもつ私が、CS機と比較したゲーミングPCのメリデメを整理する。特に重要だと思う部分は太字にしている。
メリット
- PCスペックに合わせてゲームの画質設定やフレームレートを上げられる
- FPSゲームがマウスでプレイできる
- アダルトゲームがプレイできる
- 鍵屋を使うと安価にソフトウェアを手に入れやすい (鍵屋については後述)
デメリット
- 性能に対するコストパフォーマンスが悪い
- 本体とは別にコントローラー (自作の場合はWindows OSも) が別途必要になることに注意
- 性能に対して筐体が大きい
- PCパーツの規格は汎用性の要件が足枷となり次世代機より遅れる
- 例えば次世代CS機はシステムメモリとビデオメモリにGDDR6 (バンド幅448GB/s) の共有メモリを使用しているが、今日のPCのシステムメモリ規格はいずれもこれに及ばない。
- 同等のハードウェアであれば、パフォーマンスはCS機に劣ることが多い
- PC用OSのシステムデーモンのオーバーヘッドは大きい
- PCはデベロッパのパフォーマンス最適化の優先順位が低い
- ソフトウェアはダウンロード販売が基本であり、売却できない
- 独占のAAAタイトルがない
- CS機のゲームをサスペンド/レジュームする機能がない
- ウィンドウフォーカスを奪うとrendering tickが止まり、擬似的にサスペンドできるゲームもあるが、デベロッパが意図したものでない
- クロスプレイ対応でない限り、人口が多いCS機コミュニティと関われない
- PCスペックに合う画質設定を見つける必要がある (NVIDIA製GPUであればNVIDIA GeForce Experienceがオススメ設定をサジェストしてくれる)
補足: 鍵屋
G2A.COMやG2PLAY.NETなど、ソフトウェアと引き換えることができるバウチャー (鍵) をオンラインで売買するための仲介サイトを鍵屋という。
セール期間外にゲームを購入したい場合でも、誰かがセール時に購入したバウチャーを出品していれば、比較的安くゲームを購入することができる。
ただし、鍵屋はマネーロンダリングの温床になりやすく、不正入手されたクレカ情報で決済したバウチャーも紛れている。
また、鍵屋はパブリッシャーの希望小売価格を無視するため、パブリッシャーが非正規リテーラーであることを理由に鍵屋経由で流通したソフトウェアライセンスを一方的に停止することがある。
2015年には大手ゲームパブリッシャー&ストアのUbisoftがG2AやG2PLAY.NETの出品者を含む非正規リテーラーを介して流通したゲームのライセンスを停止した。
参考: Ubisoft Is Removing Games & CD Keys From UPLAY That Are Sold From Unauthorized Retailers