よんログ

洗車用純粋器を買う人へのTips

最近YouTubeの某カーディテーリングショップに影響されて純水器を買った。 自分なりにリサーチをして純水器を選んだつもりだったが、実際に使ってみて純水器を買う前は予期しなかった問題点などがあったため、購入を検討している人向けのTipsを残しておく。

イオン交換樹脂の容量

イオン交換樹脂の容量で寿命と通水量が決まってくる。 樹脂量が多いほど使い切るまでの時間が長いのは当然だが、通水量は「普段の洗車で水を消費する速さ」から逆算する必要がある。

高圧洗浄機を使っている人は製品仕様から吐出水量を見てみよう。 例えば私が使っているケルヒャーK2サイレントの吐出水量は最大360L/hとなっているため、同じく通水量が最大360L/hとなっているサンエイ化学 カードリッジ純水器12Lが適応ということになる。

樹脂量は多ければ多いほど交換周期が長くなるが、個人的には大容量モデルを買うよりも、必要最小限の通水量を満たすモデルを2つ購入して直列に接続することをオススメする。これにより一方の純水器の樹脂が寿命を迎えても、もう一方の純水器が機能して洗車を続行できる。

余談だが、高圧洗浄機の吐出水量は意外にも低く、同じ洗浄能力なら水道より高圧洗浄機の方が遥かに吐出水量が少ない。 実は高圧洗浄機は節水道具なのだ。

イオン交換樹脂の寿命 (採水量)

イオン交換樹脂の寿命は、原水の水質と樹脂の容量によって決まる。 そして水道水の水質は様々な要素に影響される。 いくつか例を挙げると地域や前日の降水量などだ。 なので樹脂1L当たりの採水量は一概には言えない。

サンエイ化学の樹脂10Lの最水量は、原水が200μS/cm (100ppm) として1,800Lとしている。 ちなみに定義上100ppmは硬水と呼ばれるため、水道水のほとんどが軟水と言われる日本では余裕をもった見積もりと言えるだろう。 つまり、日本では樹脂1L当たり180L程度は採水できると考えてよい。 洗車の水の使用量は200L〜300Lと言われている (そんなに使うか?) ため、¥9,000のイオン交換樹脂10Lで6回〜9回の洗車ができ、1回の純水洗車の樹脂代は¥1,000〜¥1,500となる。

純水器の取手

DK-worksの純水器や某カーディテーリングショップのオリジナル純水器には取手が付属する。 私はサンエイ化学の純水器を買ったため取手が付属しなかったが、屋外で洗車する場合はあった方が良い。

純水器は高価なため盗難などが考えられる。 そのため洗車する度に純水器を出し入れすることになるが、純水器に取手があると非常に便利だ。

TDSメーター

TDSメーターとは水質を測定する装置である。 TDSメーターは水に電流を流して実際に流れた電流から水の中に含まれる不純物の濃度を逆算する。 これにより純水器のイオン交換樹脂が寿命を迎えていないかどうかを知ることができる。

ハンディサイズのTDSメーターは非常に安く、¥1,000程度で購入できる。

しかし、水質を測定する度に純水器のフタを開けるか、キレイなコップに純水を出して測定することになるので非常に面倒くさい。

一方で、タンクの中の水質を常時測定してくれるようなTDSメーターは非常に高い。 サンエイ化学純正の水質測定器は、一番安いランプ式導電率計でも¥14,000弱だ。 最も高いテクノモリオカのLED式導電率計は¥45,000弱で、純水器より高い。 しかも、これらを取り付けるのにプロ用の通水ヘッドとストレーナーを別途購入する必要があり、これだけで計¥15,000弱する。

参考: カートリッジ純水器.com|導電率計

安上げる方法としては、ハンディサイズのTDSメーターを使うか、HM Digital製のTDSメーターを購入してDIYで取り付けるかだ。HM DigitalのTDSメーターをサンエイ化学の純水器にDIYで取り付ける方法はググれば山ほど記事があるのでここでは割愛する。

DK-worksの純水器は最初からHM DigitalのTDSメーターを取り付けて簡易的な防水加工をしているモデルが存在する。 個人的にはこれを推奨したいが

  • イオン交換樹脂の容量が最大10Lであること
  • TDSメーターの電池を交換するとTDSメーターの防水加工がダメになること

に気をつけて頂きたい。正直これを買っておけばよかった。

まとめ

純水器を買って2ヶ月ほどになるが、純水洗車は最高!